お稽古事よりお手伝い
お手伝いをたくさんした子は、将来仕事能力の高い人に育つ可能性が大です。「大人になって仕事が出来る優秀な人になるためには、子供のうちにどんなお稽古事をさせればいいですか?」と親御さんから質問されたら、お稽古事よりまず「お手伝い」と答えます。幼い頃から家族の一員として家事を手伝うことで、人の役に立つ喜びと責任感が芽生えます。社会勉強にもなるし、自分で工夫したり考えたりする力も身につきます。
お手伝いをさせる時のコツ
お手伝いをさせる時のコツは、①大人がまず手本を示す ②細かいことに口を出し過ぎず子供を信頼してやらせてみる ③頑張ったね、上手にできたねと褒める ④手伝いのレベルを徐々に上げる……。これらの点を押さえて、新たなお手伝いにどんどんチャレンジさせてあげましょう。
ママがやりがちな失敗
とはいえ、子供のお手伝いはなかなか完璧とはいきません。お使いに行かせれば、買い間違いをして帰って来るし、お皿洗いをさせても洗い残しがあります。庭の掃き掃除をしながら野球ごっこが始まることもあります。仕事能力や家事能力の高いママほど、ハラハラして、あれこれ口を出したくなりがちです。また、自分のこだわりのやり方を子供に押し付けたくもなります。しかしそこは我慢です。やらせるのなら、結果は二の次にして最後まで信頼してやらせてあげましょう。
あれこれ細かく指摘をすると、お手伝いは続かなくなります。細かいことには目をつぶり、まずは褒めてあげましょう。ママがやるより何倍も時間がかかるでしょうが、教育とは手間と時間がかかるものです。もし子供が「なんでこんなことしなきゃいけないの?」と言ったら、「子供はお手伝いをするのが当たり前」と答えておきましょう。やがて大人になった時、感謝されればいいのです。